Tagebuch einer Katze

とある猫の日記

みかんもどきどき

この間書いた、みかんっぽい見た目に騙されて買ったオレンジなのですが、とても消費できそうになかったのでジャムにすることに。そしてジャムが出来て瓶に詰めようとした際に事件が。
レシピに「ジャムを入れる前に熱湯消毒する」と書いてあったので馬鹿な私は左手で瓶を持ったままそこに一気に熱湯を注ぎました。当然瓶は割れます。私は左手の手のひらで熱湯を受け止めることとなったのでした…
流水で冷やしていないとものすごい激痛なのでこれはまずいと思ってOSSMAの緊急ダイヤルに電話、最初は夜間の緊急外来に行こうと思っていたのですが電話口での通訳しかできないということで、結局次の日の午前中に日本語で診察してもらえる病院を予約して貰うことにしました。
そして今日の午前中、U6のJaegerstrasseから10分ほど歩いた所の、院長の奥様が日本人で通訳をして頂ける病院に行ってきました。とても親切にしていただいて、診察代もキャッシュレスでした。やけどがこんなに痛いとは思ってもなくて、本当に苦い経験になりました…以後は気をつけます…

ウィーンに来てからまだ2週間ですが、色々な日本人に会いました。日本屋の店員さん、日本大使館の職員さん、語学学校のクラスメイト、他大からの交換留学生、音大の留学生、独文科の博士の方、そして今日の病院の先生の奥様。親切な人も多いけどもちろんそうじゃない人もいて(今のところそうじゃない人の方が多い)、日本人だからって良い人とは限らないし簡単に信用しちゃいけないんだって思ってたけど、でも留学に来たんだから日本人とは絶対関わらないって言うんじゃなくて、せっかくこんな日本から遠く離れたところで同じ言語や文化を持つ人と会えたんだから、適度な距離を保ちながら良い関係を築きたいなと私は思います。
実は先日、長期滞在の日本人の知り合いが欲しくてとある飲み会に参加したのですが、他の日本人からは挨拶すら返して貰えなかったり、私が自己紹介しても向こうは何も言わないとか、目も合わせてもらえないとかそういうことがあって結構落ち込みました。その上「日本で"本当の"Germanistikが学べるのは私の大学だけだ」って私の目の前で平然と言われたり(実際その通りかもしれないとは思う)、文学なんてやってるの?っていう顔をされたり、その上ドイツ語も喋れないから会話にも入れなくて悲しいやら悔しいやら、ドイツ語が喋れなきゃここで人権は無いんだなとよくわかりました。中高ドイツ語を必死に勉強してたのも、カールクラウスを泣きながら訳してたのも、結局ドイツ語が喋れなければ何の意味もなくて、今までやってたこと全部無駄だったのかなと思うと死にたくなります。Germanistikを勉強してるのに「ゲーテなんてつまらないし読みたくない」って言っているのにもびっくりして、ああ…この人たちとは仲良くできない…って思ってしまいました。

ということでしばらくは他の人とは比較せずにのんびり頑張ろうと改めて決意しました(いつも結局ここに行き着く)。無理してJapanologieの人や他の日本人留学生と関わる必要も無いと思うので、飲み会とかも行きません!学生証を貰ったらもう少し図書館に行ったり、あとStaatsoperや楽友協会の立ち見も行きたいです。今日は気分転換にドイツ語版の聖☆おにいさんを買ってみたので、のんびり読みます。