Tagebuch einer Katze

とある猫の日記

プラーター - Wiener Prater

ポルトガルのことは一旦横に置いておいて、今回は某遊園地についてのお話です。

 

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ウィーンにある遊園地・プラーターをご存知ですか? 1873年の万博開催時に作られ、観覧車で有名なのですが、実は結構えぐい遊園地です。

 

 

私が初めてプラーターに行ったのは去年の4月、語学学校のクラスメイトとテスト終わりに行きました。入り口には "Habe die Ehre" とあり(Leutnant Gustlに出てきますよね!)、「なんとも時代を感じさせる古い遊園地だなあ」「行ったことないけど花やしきもこんな感じかなあ」と最初は思っていました。横浜のコスモワールドと同じで遊園地自体の入場料はなく、アトラクションに乗るごとにお金を支払う仕組みです。

 

みんなで「何に乗る?」と話しながら奥に進んでいくにつれ、少しずつ違和感が。確かに見た目は地味だし一見なんてことないように見えるけれど、実はここの乗り物たちは結構やばいのでは…?と危険を感じ始めました。逆バンジーや謎の体勢で走るジェットコースターなどを見ながら奥に進んでいきます。

 

そしてみんなで乗ろうということになったアトラクションがこちら、Praterturm。

www.praterwien.com

 

私はこれを見た瞬間、富士急の鉄骨番長を思い出しました。というかちょっとこれは高すぎるな…と思い、高所恐怖症の私は「私怖くて乗れないから下で待ってるね…!」と言ってみんなの荷物番をしていました。

後々調べてみると鉄骨番長を作った会社はオーストリアのFuntime、なんとPraterturmと同じだったのです。しかもPraterturmは鉄骨番長のスペックをすべての面で上回っており、塔の高さに至っては2倍近いのです。(鉄骨番長は59m、Praterturmは117mです。)これがファミリー向けと書いてあるのは一体どういうことなのか… しかもみんな悠然とスマホで動画撮影をしていました。確かに景色は綺麗だし街を一望できていたけれども…

 

そんなわけですっかりこの遊園地が怖くなっていたのですが、9月に日本から来た友人と共に再び足を踏み入れました。

 

最初のうちは北極を探検したり、お化け屋敷を走る幽霊電車など、ものすごくちゃっちいアトラクションを楽しみました。そして調子に乗った私たちは、ある一つのアトラクションに目をつけました。

 

www.praterwien.com

 

こちらのExtasyですが、物凄く陽気な音楽とともに縦方向と横方向の両方に高速回転するアトラクションです。Youtubeを見ればたくさん動画も投稿されています。

 

www.youtube.com

 

私は本能的にこれは何となくちょっとまずいかもしれない…と感じたので、またもや荷物番をして友人2人が乗っているのを眺めていました。よく見ると近くに、エチケット袋が用意されていて、その袋には目が回って嘔吐している子どものイラストと「だいじょうぶ、君が初めてじゃないよ(意味深)」みたいな言葉がプリントされていました。

 

そしてここの遊園地は、それぞれの遊具のクライマックスで ”美しく青きドナウ” の音楽が流れます。とても粋ですね… をかし…

 

5分ほどして友人2人がExtasyから降りてくると、顔色が真っ青になっていました。

感想を聞いてみたところ、想像していたものを遥かに超えていたそうです。

 

ちなみに私のおすすめはこちらです!

www.praterwien.com

 

ウィーンで暇を持て余している絶叫マシン好きの方は、是非一度、プラーター遊園地でExtasyに挑戦してみてはいかがでしょうか。